最初は「人から感謝してもらえる職業に就きたい」という想いがあり、サービス業を中心に仕事を探していました。その中で「より深く、何度もお客様と関わりが持てるのでは？」と考え、ホテル業界に進もうと思いました。志望先に帝国ホテルを選んだ理由は、最も高い水準かつ品格のあるサービスを提供している印象があったから。自分の性格としても、エンタメ感の強い場所より落ち着いた雰囲気で働きたいと感じていたことも大きかったです。両親や祖母は帝国ホテルという名前を聞くだけで「すごい！」と驚いていましたね。やはり一流ホテルとしてのネームバリューは抜きん出ていて、当時の自分にとってはある意味“挑戦”でした。

実は正式な内定が出る前に、人事の方の計らいで社員の方とお話しできる機会を設けてもらいました。1人は同じ大学出身の先輩、もう1人は私と同じように地方の国立大学出身の方から、仕事や日常について伺うことに。そのときはいくつかの選択肢がある中で迷っていたのですが、社員の方からの“イメージの向こうにあるリアルな帝国ホテル”のお話が後押しとなり「ここだ！」と。お会いした後、すぐに帝国ホテルに決めました。

私たちの部署の業務は、ホテルという舞台を裏方で支える仕事です。以前に所属していた顧客課のときも、お客様と直接話す機会はなかったのですが、顧客の方へ日頃の感謝をお伝えする企画を担当したことがありました。後日、この企画を通してホテルを利用された方から「素晴らしい1日を過ごせました」というお手紙をいただき、お客様の感動を創る一端を担えたことに大きな喜びを感じましたね。同時に裏方の仕事であっても、“そこにお客様がいる”ということを常に意識していなければ、いい仕事はできない。そう強く思えました。

だからこそ現在の業務においても、お客様に寄り添った温もりのあるデジタルマーケティングを実施していきたいです。今の目標は、「また帝国ホテルを利用したい」「この感動を家族や友人にも紹介したい」と思ってもらえるような、“感動をつなげる・広げる”メールマガジンやWEBコンテンツを作っていくこと。そのために世界中のお客様についてもっと知るための海外留学を含め、自分自身のスキルアップにつながるさまざまなチャレンジをしていきたいです。