その人の強い思いがあるから、帝国ホテルは迷わない。
「日本資本主義の父」と呼ばれ、500社以上の企業設立や運営に関わった渋沢栄一。
著書である「論語と算盤」において、今から100年以上も前に資本主義が抱える問題に警鐘を鳴らしました。社会のためになる道徳に基づいた経済活動の重要性を説き、一個人ではなく、多くの人や社会全体の利益になる事業を次々と立ち上げたのです。
帝国ホテルもそのひとつ。明治政府の要請に応え、国益に寄与し国際社会に誇れるグランドホテルを設立するためにその発起人筆頭となり、開業後は19年間にも及び経営のかじ取りを担いました。渋沢栄一初代会長の胸像は、約一世紀にわたり敷地内で私たちを見守っています。「人々の幸せや社会の発展のために役に立つこと」−−その教えは、いつの時代も変わらぬ道しるべとして私たちを導いてくれるのです。
※画像に表示されているVISCはVISCOUNT「子爵」の意