~弥栄会館を保存・活用した京都 新規ホテル計画~

©New Material Research Laboratory
新規ホテルの正面玄関部分完成イメージ
この度の京都の計画は、帝国ホテルブランドのホテルとしては東京・上高地・大阪に続く、4拠点目の新規開業となります。
日本を代表する国際文化観光都市である京都、その中でも象徴的な場所である祇園甲部歌舞練場の敷地内にある弥栄会館を活用した新規ホテル計画は、130年以上にわたり世界各国からのお客様を迎えてきた当社の歴史や企業理念との親和性が非常に高いと考えております。これまで培ってきたノウハウを結集したサービスを提供することで、帝国ホテルのブランドを向上させるとともに、地域に愛されてきた弥栄会館に新たな息吹をもたらし、未来へ紡いでまいります。
内装デザインは、株式会社新素材研究所の榊󠄀田倫之(さかきだ ともゆき)氏が担います。
新素材研究所の「古いものが新しい」というコンセプトに基づく提案が、歴史的・伝統的価値を継承しながら新たな価値の創出を目指す本計画との親和性が高いと評価し、 帝国ホテルの新しいページを創っていくパートナーとして選定しました。
新素材研究所 榊󠄀田代表を招いての記者説明会(2022年12月2日)の様子
記者発表会フルバージョンはこちら
~時代と共に歩み続ける、帝国ホテル 東京~
旗艦ホテルである東京事業所は、内幸町一丁目街区の開発プロジェクト「TOKYO CROSS PARK構想」のパートナーシップにより、新規事業である賃貸事業や、新しいブランドのスモールラグジュアリーホテルの開業に加え、営業エリアを拡張しての宴会場運営など、営業継続しながら建て替えに取り組んでまいります。
タワー館は2024年度中に着工し、サービスアパートメント、賃貸住宅、オフィス、商業施設機能を備える複合ビルの新タワー館として2030年度に開業予定。
本館は、2030年度まで現在の営業を続けた後、2036年度に単独棟のグランドホテルとして開業予定。「品格・継承・挑戦」をキーワードに、「新しいグランドホテル・迎賓館」にふさわしいホテルを目指します。
「東洋の宝石」を継承する新本館
新本館のデザインアーキテクトには、フランス在住の建築家 田根剛氏(ATTA- Atelier Tsuyoshi Tane Architects)を起用しました。田根氏は、独自のアプローチである考古学的(Archaeological)リサーチにより、帝国ホテルのみならずホテル業そのものを考察。賓客を迎え入れる「宮殿」の構えと人類の進歩の証である「塔」を融合することで、唯一無二かつ新しい迎賓館にふさわしく、首都の中心に燦然と輝く存在として、ライト館を形容する言葉として使われた「東洋の宝石」を継承し、未来につなげるコンセプトを提案されました。近景、遠景、どこから見ても「ザ・ホテル」の顔・存在感や独自性を体現するデザインを共に創り上げるため、現在も協議を重ねています。

image:ATTA- Atelier Tsuyoshi Tane Architects
営業継続を支える新規事業の取り組みと営業エリアの拡張
新規営業拡張エリアとなる中地区セントラルタワーの一部においては、TOKYO CROSS PARK構想のパートナーである三井不動産株式会社とともに1,000㎡強の大型宴会場を設置し、帝国ホテル 東京の宴会場として運営します。
さらに同じくパートナーであるNTT都市開発株式会社とともに、新ブランドとなる宿泊特化型のスモールラグジュアリーホテルを開業予定です。
※本館は2030年度(予定)まで営業を継続し、2031年度より建て替え期間に入ります。


※営業期間や工事等のスケジュールは現時点の予定であり、今後の検討により変更となる場合があります。