【高級ギフトの定番】帝国ホテルロゴ入り「富士山グラス」を製作する江戸硝子の工房へ

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最終更新日:2023年11月30日

帝国ホテルのロゴ入り定番ギフト「富士山グラス」は、世界遺産の富士山を「江戸硝子」の伝統技法でグラスの底に表現したロックグラスです。東京都江戸川区にある田島硝子の工房を訪れ、「富士山グラス」誕生のきっかけや、江戸硝子の技についてお話しを伺いました。

高級ギフトの定番 帝国ホテルロゴ入り「富士山グラス」の特徴

高級ギフトの定番のひとつ、帝国ホテルロゴ入り「富士山グラス」。まずは、国内はもちろん、国外からも注目される存在となった商品の特徴を簡単にご紹介いたします。

その1 江戸硝子の伝統が息づいている

江戸硝子とは、江戸時代に生まれた製法で手作りされるガラス製品の総称です。明治初期にはヨーロッパの技術も導入されて発展し、東京の地場産業として定着しました。江戸硝子の製品は、1,400℃ほどの高温で熔かされたガラスを鉄製の棹で巻き取った後 、吹いたり、押したり、延ばしたりして成形されます。

手作りならではの味わいやデザイン性の高さが特徴で、2002年(平成14年)には東京都伝統工芸品、2014年(平成26年)には経済産業省より国の伝統的工芸品に指定されました。富士山グラスはこうした背景をもとに生まれた、正統的な江戸硝子なのです。

その2 飲み物を入れると富士山が浮かぶ

「富士山グラス」は、雪をいただく富士山をグラスの底に表現したロックグラスです。グラスに飲み物を注ぐと、飲み物を透過した光が山肌に反映され、グラスの底の富士山が鮮やかに彩られるのが特徴です。お酒に限らず、冷茶をお楽しみいただくのにも適しています。注ぐ飲み物によって変化する富士山の彩りを、グラスを傾けながらお楽しみいただけます。

その3 観光庁後援の大会でグランプリを受賞

「富士山グラス」の底に吹き込まれた富士山は、平成25年度に世界文化遺産に登録された、今や正真正銘の日本のシンボル。国内外の方がイメージする日本を表した「富士山グラス」は、国土交通省観光庁が後援する「おみやげグランプリ」にて、2015年度グッズ・ノベルティ部門のグランプリおよび観光庁長官賞を受賞しています。

その4 さりげなく刻印された帝国ホテルのロゴ

帝国ホテル オンラインショップと通信販売ならびにホテルショップ「ガルガンチュワ」でのみ手に入る帝国ホテルの「富士山グラス」は、帝国ホテルのロゴマークが刻印されています。高級感のある木箱に入っており、さまざまなシーンの高級ギフトとしてご好評をいただいています。

富士山グラスに施された帝国ホテルの刻印は、ガラス素材の内部に彫刻したものです。レーザー照射で焦点を結び、クラックを何万点と発生させて表現しています。手づくりのグラスの底面は、厚みに個体差があり複雑な曲面のため、従来の技法ではレーザーがまっすぐ進みませんが、株式会社シーティーアイの特許技術により精細な彫刻が可能になりました。

  • 実用新案登録第3200099号 特許第6083006号 商標登録第5828807号"cupustone"(カッパストーン) 

高級ギフトの定番 帝国ホテルロゴ入り「富士山グラス」を手掛ける江戸硝子工房・田島硝子を訪ねて

「富士山グラス」は、東京都江戸川区の田島硝子の工房でひとつひとつ手づくりされています。工房を訪ねて社長の田嶌大輔さんに「富士山グラス」の背景にあるこだわりや哲学を伺いました。

田島硝子とはどんな会社ですか?

1956年(昭和31年)に創業した硝子メーカーです。東京都指定伝統工芸品「江戸硝子」をはじめ、国・東京都指定伝統工芸品「江戸硝子」「江戸切子」、切子やサンドブラストの素材となる「被せ硝子」の技術を継承し、多くの硝子食器を製造してきました。確かな技術を持った23名の職人が、グラスやタンブラーをはじめとするさまざまな硝子製品をつくっています。

「現代の名工」・黄綬褒章など数々の章を受章したお父様の文男さんから2012年、社長をバトンタッチされた田島硝子3代目の田嶌大輔さん。

「富士山グラス」が誕生した背景を教えていただけますか?

2013年に富士山が世界遺産に登録された際、御殿場のあるリゾートホテルからのご依頼で「富士山宝永グラス」をつくったのがきっかけです。「富士山宝永グラス」は、富士山の「宝永火口」のくぼみと「富士さくら」の切子をあしらった江戸硝子のグラスで、ビールを注ぐと泡が雪に見えるデザインです。

このグラスの反響が大きかったので、第二弾として硝子のぐい呑み「富士山の祝盃」を作りました。これは逆さまにすると富士山の形になるのですが、日本人には一目で分かることでも、外国の方には説明が必要です。そこで今度は外国の方でも一目で富士山と分かるものを作ろうと考え、誕生したのが「富士山グラス」です。注ぐ飲み物をビールや日本酒などに特定せず、オーソドックスに使えるグラスをつくろうということで、ロックグラスにしました。

「富士山グラス」を形成する工程には、どんな伝統技法が用いられているのですか?

国・東京都指定伝統工芸品である「江戸硝子」の技法でつくっています。

「江戸硝子」を形成する製造工程は、硝子を1400℃の高温で溶かし、水飴のようなドロドロの状態 (硝子種) をつくることから始まります。弊社には1つの窯で10個の坩堝(るつぼ)を加熱する「連帯窯」があり、この窯で硝子種をつくっており、職人はまず、連帯窯で溶かされた硝子種を吹き竿の先に巻き付けます(「玉取り」)。吹き竿につける硝子種の分量は、職人がつくるもののサイズに応じて感覚で計っています。

連帯窯から硝子種を「玉取り」する様子。次に、硝子種をつけた竿先を『リン』という鉄のお椀のような道具の中に入れ、竿を回して硝子種を球形に整えます。
『リン』の中で硝子種を球形に整える様子。そして職人が吹き棹の端から息を吹き込んで硝子に空気を送り、さらに形を整えます。
形を整える様子

「富士山グラス」の底の富士山はどうやってつくられるのでしょうか?

グラスの底の富士山の部分は切子の技法でなく、江戸硝子の伝統手法でもある金型で成形します(「型吹き」)。まだ熱い状態の竿先の硝子種を専用の金型の中に入れると、富士山の形ができるようになっているのです。企業秘密の部分もありますのでごく簡単な説明となりますが、そこはどうぞあしからず(笑)。

帝国ホテルロゴ入り「富士山グラス」は、こんな方への高級ギフトとしておすすめ

江戸硝子の伝統的な技術を駆使して格調高く仕上げられた帝国ホテルのロゴ入り「富士山グラス」。最後に、「富士山グラス」を贈るのにおすすめの場面をご紹介いたします。

その1 結婚のお祝い

富士山は山頂から麓にかけてゆったりと「八」の字を描くように広がる「末広がり」の姿をしているため、子孫繁栄や商売繁盛といった明るい未来を予感させる縁起物とされてきました。「富士山グラス」の底に吹き込まれた富士山は、どの角度から見ても美しい末広がり。結婚祝いをはじめ、人生の門出や節目のお祝いにぴったりです。

その2 長寿のお祝いのギフト

富士山といえば、初夢に見ると縁起が良いとされるものを順に並べた「一富士・二鷹・三茄子」ということわざが有名です。富士は「不死」「無事」に通じることから、富士山は不老長寿や無病息災の縁起物とされてきました。そんな富士山をグラスの底に造形した「富士山グラス」は、大切な方の長寿のお祝いや、敬老の日のギフトにもおすすめです。

その3 外国の方へのお土産

富士山は「外国人が一度は訪れたい日本の観光地」として人気のスポット。海外では、日本といえば富士山を連想する人も多いので、富士山グッズも人気です。美しい富士山の姿がグラスの底にデザインされた「富士山グラス」は、「江戸硝子」という伝統工芸品でもあり、外国の方へのお土産にふさわしい逸品です。

その4 お酒が好きな方へのギフト

「富士山グラス」は、大きな氷がそのまま入るロックグラス。ウイスキーや焼酎などをオン・ザ・ロックで飲むときに最適です。匠の技でグラスの底に富士山を造形したロックグラスは、お酒が好きな方へのギフトにぴったりです。

グラスを傾ける時間を豊かに彩る「富士山グラス」は、実用性と縁起の良さを兼ね備えたロックグラス。幸せを願う心を富士山に託して、大切な方に帝国ホテルのロゴ入り「富士山グラス」を贈ってみてはいかがでしょうか。

商品撮影/升谷玲子(studio Bloom Room)
スタイリング/渡辺陽子
文・編集/小松めぐみ

撮影・取材協力/田島硝子株式会社
レーザー加工/株式会社シーティーアイ
企画販売/株式会社マースプランニング

  • 商品内容は取材当時のものです。最新情報はオンラインショップまたはホームページをご確認ください。

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