帝国ホテルの婚礼担当者に聞く「内祝」と「のし」「引出物」の選び方
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2025年4月1日
2024年6月28日

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※2025年4月より一部商品をリニューアルいたしました。画像はイメージです。
婚礼のギフトには「のし紙」の選び方や品物の価格帯など、気を付けたいポイントがあります。大切なご親族やご友人に感謝の心を伝える引菓子・引出物や内祝の選び方を、帝国ホテルのウエディングコーディネーターがナビゲートします。
贈り物に使われる「のし」とは?
結婚などの慶事の贈り物に欠かせない「のし」は、日本の伝統的な飾りの一種。その意味や種類、使い方など、「のし」の基礎知識をご紹介します。
「のし」の成り立ち

「のし」は、「のしあわび」が省略されたもので、祝儀袋などの右肩にある飾りのことです。貴重で栄養価の高い干しアワビは日本では昔から縁起物とされており、贈り物にのしあわびを重ねたものを紙で包んで添える風習がありました。
また、慶事の贈り物に「のし」とともに用いる水引は、もともとは奉書紙で包んだ贈り物を結ぶために使われていたものです。現代では水引とのしが印刷された「のし紙」が使われることが多くなりましたが、かつては贈り主が自分で水引を結んでいました。水引には包装を固定するだけでなく、結び方によって心を表すことができます。
どんなときに付けるもの?

本来手間がかかる「のし紙」を掛けることは、礼を尽くす心が伝わる、相手を敬う気持ちを表す方法のひとつです。
感謝と敬意を込めた贈り物であることを示す「のし紙」は、引菓子・引出物や結婚内祝だけでなく、さまざまな場面の贈答品に用いられます。のしは生ものの象徴でもあるため、贈り物自体が魚介類や肉などの生ものである場合は不要ですが、フォーマルな場面で生もの以外のお菓子や食器、日用品を贈る際にはのしを付けるのが一般的です。帝国ホテル オンラインショップでは、婚礼用に「寿」「御祝」「御礼」「内祝」の4種類の表書きの「のし紙」をご用意しています。
「のし紙」の種類にはどんなものがある?

内のし/外のし
「のし紙」の掛け方には、「内のし」と「外のし」の2種類があります。「内のし」は包装紙の内側の贈答品に直接のし紙を掛ける方法で、「外のし」は包装した贈答品の上にのし紙を掛ける方法です。昔は品物を奉書紙で包んで水引で結んでいたため必然的に「外のし」でした。帝国ホテル オンラインショップでは箱に直接のし紙を掛け、その上から包装紙で包む「内のし」が基本ですが、一目で表書きがわかる「外のし」も、お客さまのご要望に応じて対応しています。
「紅白十本結び切り」とは?

のし紙は用途によってさまざまな種類があり、水引の色や本数、結び方が異なります。帝国ホテル オンラインショップで婚礼用にご用意している水引は、「紅白10本結び切り」。慶事には紅白の水引を使い、婚礼用には本数が最も多い10本、結び方は「結び切り」を選ぶのが一般的です。結び目が簡単にほどけない「結び切り」は、婚礼をはじめ、一度きりであってほしいお祝い事や内祝に用います。
帝国ホテルの婚礼ギフトではこのような「のし紙」が選べます
「寿」なのか、「内祝」なのか? どちらが正解⁉
婚礼ギフトに用いる「のし紙」は、贈る場面や目的によって適切な表書きが異なります。
結婚のお祝い全般に使われることが多いのは、「寿」の表書き。「寿」の表書きは、結婚するお二人にギフトを贈る場合や、新郎新婦が結婚式場で参列者に渡す「引菓子・引出物」にも使われます。いただいたお祝いへのお返しには「内祝」の表書きを用いることが多いです。帝国ホテル オンラインショップでは、この他に「御祝」「御礼」の表書きもご用意しています。詳しいご案内はのしガイドをご参照ください。

結婚祝いで知っておきたい「内祝」「のし紙」「引菓子・引出物」の基本の基
新郎新婦が用意する婚礼のギフトは引菓子・引出物と内祝の2種類。品物を選ぶ前に、それぞれの意味合い、「のし紙」の表書きや掛け方など、一般的な基本をおさえておきましょう。
式場でいただいたお祝いに対してのお返しは「引出物」

宴会の招待客へのお土産が引出物と呼ばれるようになったのは、平安時代に宴を開いた貴族が馬を庭に「引き出して」お客さまに贈ったことが由来とされています。結婚式や披露宴の参列者に贈る引出物は、記念品・引菓子・縁起物の3種類をセットにして贈るのが一般的。記念品・引菓子のふたつに加えて新郎新婦からプチギフトを手渡しされる方も多くいらっしゃいます。数はわけられない“奇数”で用意し、大きすぎたり重すぎたりするものは避けるとよいとされています。のし紙は一度結んだらほどけることのないという意味が込められる10本「結び切り」の水引がついたものを使用し、表書きには「寿」と記します。帝国ホテルでは名入れも承っており、両家名を入れるのが一般的です。なお、引菓子は新郎新婦の名前のみを入れることもあります。
「引出物」とは違う「結婚内祝」

近年、結婚内祝は、結婚のお祝いをいただいた方に対して感謝の気持ちを込めて贈るお返しの品物という意味合いが強くなっていますが、本来、「身内でおめでたい出来事があったときに、その喜びをお世話になった方と分かち合う」という言葉。引菓子・引出物は式場で直接お渡しするお土産ですが、結婚内祝は結婚式後にお渡しする贈り物です。結婚式を行わなかった場合でも、お祝いをいただいた方には結婚内祝としてお礼の品を贈ります。
「結婚内祝」の基本

結婚内祝の基本は、結婚式後1か月以内を目安に贈ること。品物は、お相手の好みを踏まえたスイーツや、タオル、食器などの日用品が一般的です。いただいたお祝いの半額から3分の1程度の価格帯の品がよいでしょう。のし紙は「結び切り」の水引がついたものを使用し、表書きには「内祝」と記します。
帝国ホテル ウエディングコーディネーターおすすめの「引菓子・引出物」「内祝」

帝国ホテル流「引菓子・引出物」の選び方のコツ

帝国ホテルのウエディングコーディネーターは、結婚式の3~4か月前から新郎新婦と打ち合わせを重ね、さまざまな悩みや希望に寄り添っています。今まで多くの婚礼を担当してきたコーディネーターによると、「引出物」はカタログギフトがとても人気で、次にタオルなど軽いものを選ばれる方が多いそう。「引菓子」に関しては多くの方が帝国ホテルのオリジナル商品を選んでいるとのこと。「お好みやご予算を伺ってご提案をしますが、特に人気なのがクッキーです。個包装で入り数の多い詰合せは、ゲストが家に持ち帰ってから家族で分けやすいという声をいただいています。個包装のフィナンシェは、プチギフトとして使われる方が多いですね」。引菓子は実際に試食して選べる点もポイントです。

帝国ホテル流「引菓子・引出物」の選び方のコツ

「結婚内祝」の贈り物は、事前に帝国ホテル オンラインショップなどで商品をチェックし、ご相談される新郎新婦が多いとのこと。お客さまが品物選びに悩んでいる場合は、ホテルショップ「ガルガンチュワ」へご案内し、実際に商品の大きさや重さを見ていただきながらスタッフがご相談に乗ることもあるそうです。そんな時に人気なのが、『バウムクーヘン』です。「断面が樹木の年輪に見えることから長寿や繁栄を意味するため、縁起がよいということで選ばれるお客様が多くいらっしゃいます。また、バウムクーヘンをより手軽に食べられ、色合いにも華やかさを感じられることから、個包装の『スティックバウム』もご好評をいただいています」。

帝国ホテル オンラインショップで人気の婚礼のお返し3選

2023年にのし掛けをご用命いただいた注文数を基に、帝国ホテル オンラインショップで人気の婚礼のお返しベスト3をご紹介します。
1つ目は、バターの風味が生きたサクッとした美味しさの「クッキー詰合せ」。帝国ホテル オンラインショップで売れ筋No.1の人気商品です。4種20個入(写真)から8種55個入まで、全3サイズをご用意しています。
2つ目は、定番のスープ4種と「若鶏のフリカッセ スタンリー風」「ビーフシチュー」を詰め合わせた「スープグルメセット」。
3つ目は、「バイキング」という食のスタイルの発祥である「インペリアルバイキング サール」のランチブフェをお楽しみいただけるペアチケット「レストランギフト券」。2023年にリニューアルした店内のブフェ台には、シェフが目の前で切り分けるローストビーフや、帝国ホテルらしいフランス料理、北京ダックや点心などの中国料理、四季折々の食材を楽しめる日本料理が並び、お好きなものをお好きなだけお楽しみいただくことが可能です。
両家に、新婦に――贈ると喜ばれる、帝国ホテルのプリザーブドフラワー
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※こちらはのし掛けを承っていない商品です。ご希望の場合はメッセージカードをお付けいたします。

帝国ホテルでは、スイーツからグルメ缶詰、レストランギフト券まで、「引菓子・引出物」や「内祝」に適した品物を豊富にご用意しています。ご親族やご友人への感謝の気持ちを伝えるギフトを、オンラインショップでゆっくりと選んでみてはいかがでしょうか。
商品撮影/升谷玲子(studio Bloom Room)、富貴塚 悠太
スタイリング/渡辺陽子
文・編集/小松めぐみ
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※商品内容は取材当時のものです。最新情報はオンラインショップまたはホームページをご確認ください。
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