帝国ホテルソムリエ厳選 ワイン×グルメをお取り寄せ。おすすめマリアージュ12選
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厳選した銘柄をご自宅でお楽しみいただけるワインを組み合わせた「ワインセレクション」。今回は、帝国ホテルのシェフソムリエの伊藤靖彦と鈴木隆幸が帝国ホテル オンラインショップのお取り寄せグルメから各ワインと相性の良いものを選び、ご紹介します。
ワインをもっと美味しく! 帝国ホテル ソムリエ直伝「ワインと料理のマリアージュの法則」
ワインと相性の良い料理を選定する帝国ホテルシェフソムリエの伊藤靖彦(写真右)と鈴木隆幸(写真左)
帝国ホテル 東京では、「ソムリエセレクトワイン」と称するソムリエが厳選したワインセットを年に2回、数量限定で販売しております。「ご自宅で飲むワインは決まったものになりがちですが、この商品を通じて、いつもと違う味わいに出会っていただければと思いながらワインを選びました」と伊藤が話すように、原産国や品種のバラエティに富んだラインナップをご用意しています。
そんなワインをより美味しく味わうためには、料理とのマリアージュを知ることが大切。「白ワインに魚料理、赤ワインに肉料理」という基本のセオリーから一歩踏み込んだマリアージュの法則についてご紹介します。
1. 「ワインと料理の産地を合わせる」
1つめのポイントは、ワインと料理の産地を合わせること。同じ地方で育まれた料理とワインは必然的に相性がよくなる傾向にあるようです。「たとえばフランスで定番の組み合わせとされているロゼワインとブイヤベースは、どちらも南仏・プロヴァンス地方で親しまれている"ご当地の味"です」(伊藤)
2. 「ワインと料理の香りを合わせる」
2つめの法則は、ワインの香りと共通した香りを持つ料理を選ぶこと。「たとえばスモーキーな香りを持つソーヴィニョン・ブランには、燻製した食材が合います。また、ハーバルな香りのトーンを持つ白ワインに合わせる料理には、ハーブを添えるとよいでしょう」(伊藤)
3. 「ワインと食材の色を合わせる」
最も簡単なマリアージュの法則について、伊藤は次のように語ります。 「それはワインと食材の色を合わせる方法です。たとえばロゼワインは同じような色のサーモンとよく合いますし、白ワインは白身魚の料理やホワイトソース系の料理とよく合います。色合いが似ているもの同士は、相性が良いものが多いです」(鈴木)
おすすめマリアージュはコレ!帝国ホテル「ラ ブラスリー セレクションセット」×お取り寄せグルメ
ここからは現在発売中の「夏のワインセレクション」の各ワインセットと相性のよいグルメを、帝国ホテル オンラインショップでお取り寄せ可能なアイテムから厳選してご紹介します。最初にご紹介するワインは「ラ ブラスリー セレクションセット」です。
2021年11月にリニューアルオープンしたフランス料理「ラ ブラスリー」でグラスで提供されているワインの中から選りすぐった6本のセット(限定36セット)です。
はたしてこのワインとのおすすめマリアージュを楽しめる帝国ホテル オンラインショップのお取り寄せグルメとは?
1. 「シャンパーニュ・バロン・ド・ロスチャイルド・ブリュット」と「リエット詰合せ」
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「『シャンパーニュ・バロン・ド・ロスチャイルド・ブリュット』は、名門ロスチャイルド家が手がける、フローラルな香りと繊細な味わいを持つシャンパンです。シャンパンには概してトースト香がありますので、軽くトーストしたパンがよく合います。トーストしたパンにリエットを添えれば、乾杯時のおつまみに最適です。
帝国ホテル オンラインショップ限定の『リエット詰合せ』は、フランス・ブルターニュ地方の魚卸『グロワ・エ・ナチュール』が朝競りで仕入れた新鮮な魚介類を用いて作ったもの。「オマール、カニ、サバ、サーディン、サーモンの5種類があり、いずれもシャンパンによく合います。(鈴木)
2. 「アルザス・リースリング2020マルセル・ダイス」と「パテ ド カンパーニュ」
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「マルセル・ダイスはアルザス地方で実力ナンバーワンと評価される生産者。2つの畑のリースリングをブレンドした『アルザス・リースリング2020マルセル・ダイス』は、リンゴや桃、パイナップルなどを思わせる香り豊かな白ワインです。アルザス地方ではワインと共にシャルキュトリー(ハム・ソーセージ、リエットなど食肉加工品の総称)やシュークルート(キャベツを乳酸発酵させた郷土料理)やアイスバイン(骨付きの豚すね肉の煮込み)を楽しむ文化がありますので、ワインと料理の産地を合わせ、こうしたアルザス地方の"食"の魅力を満喫してみてはいかがでしょうか。帝国ホテル オンラインショップの『パテ ド カンパーニュ』はぴったりです」(伊藤)
3. 「ドメーヌ・ドルーアン・ヴォードン・シャブリ・プルミエ・クリュ2019」と「アスピック ド レギューム」
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「シャブリはブルゴーニュ地方の北部に位置する産地。同じブルゴーニュ地方の料理である『ジャンボンペルシェ』(ハムとパセリのゼリー寄せテリーヌ)に近いものとしておすすめしたいのが、帝国ホテル オンラインショップの『アスピック ド レギューム~野菜のゼリー寄せ~』です。1880年から続く名門ワイナリー、ジョゼフ・ドルーアンの『シャブリ プルミエクリュ2019』のキリッと引き締まった酸と、格別の相性です」(伊藤)
アスピック ド レギュームは、人参、ズッキーニ、パプリカなど11種類の野菜と茸で彩り豊かに仕上げ、野菜本来の味を生かしたシンプルな味わいが特徴です。
4. 「ワイルド・ロック・ピノ・ノワール 2016」と「国産鶏のシュプレームソース トリュフ風味」
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「ニュージーランドのワイナリー、クラギー・レンジの『ワイルド・ロック・ピノ・ノワール 2016』は、赤い果実やハーブのアロマと爽やかな酸味を持つ赤ワインです。こうしたピノ・ノワール主体の軽めの赤ワインは、食欲の落ちる夏などにメインディッシュと共にお楽しみいただくのに最適です 」と、伊藤がおすすめするのは、『国産鶏のシュプレームソース トリュフ風味』。しっとりと柔らかな食感の鶏肉を、初代総料理長・村上信夫の時代からホテルで受け継がれるソースとともに堪能いただける逸品です。
5. 「シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・デ・ドゥ・スール2016 ドメーヌ・トゥール・サン・ミッシェル」と「黒毛和牛のビーフシチュー」
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「濃厚で力強い赤ワインが造られる南仏ローヌ地方のアペラシオン(原産地)、『シャトーヌフ・デュ・パプ』。中でもエレガントなワイン造りで知られる生産者『トゥール・サン・ミッシェル』の『キュヴェ・デ・ドゥ・スール2016』は、グルナッシュとシラーが主体の果実味豊かな赤ワインです。このようなフルボディの赤ワインにぴったりなのが、帝国ホテル オンラインショップの『黒毛和牛のビーフシチュー』です。
こちらのワインに合わせて楽しむ際は、シチューに黒胡椒を振っていただくとワインに備わる胡椒のような香りに寄り添い、いっそう相性が良くなります。暑い日はワインを10度台に冷やしていただくと、すっきりとした飲み心地をお楽しみいただけます」(鈴木)
6. 「シャトー・カントメルル 2019」と「牛タンの赤ワイン煮込み」
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「ボルドーの優良シャトー『シャトー・カントメルル』は、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを主体とした赤ワイン。2019年ヴィンテージにはフレッシュな酸と渋味、豊かな果実味があり、さまざまな料理とのペアリングが楽しめます。たとえばフォンドヴォーとデミグラスソースで時間をかけて煮込んだ「牛タンの赤ワイン煮込み」は、この赤ワインのなめらかな口当たりと好相性。フランス料理ならではの贅沢なソースとのマリアージュをお楽しみください」(鈴木)
おすすめマリアージュはコレ!帝国ホテル「夏のソムリエセレクションセット2022」×お取り寄せグルメ
続いて「夏のソムリエセレクションセット2022」(限定36セット)6本と相性のよい帝国ホテル オンラインショップのお取り寄せグルメです。「夏のソムリエセレクションセット2022」は、暑い夏に飲みたくなるシャンパン、白ワイン、ロゼワインのセットです。どのワインも酸味がみずみずしく、爽やかな香りのワインばかり。産地や品種のバラエティもお楽しみいただけるセレクションです。はたしてこのワインとのおすすめマリアージュを存分に楽しめる帝国ホテル オンラインショップのお取り寄せグルメとは?
7. 「ローラン・ペリエ ウルトラ ブリュット」と「リエット詰合せ」
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「『ローラン・ペリエ ウルトラ ブリュット』は、ゼロ・ドザージュ(加糖なし)の先駆的シャンパン。潮の香りを感じさせる魚介類によく合う一方で、脂肪分の多い素材ともよく合いますので、帝国ホテル オンラインショップの『リエット詰合せ』は抜群の相性といえるのではないでしょうか。アペリティフとしてシャンパンをお楽しみになる際は、ピクルスなどを添えると、酸味が食欲を増進させてくれます」(鈴木)
こちらのリエットは保存料や着色料などを一切使用せず、つなぎとなる材料の使用も極力抑えているため、魚介本来の味や香り、舌触りまでをご堪能いただけるのも特徴です。
8. 「パコ・イ・ロラ・アルバ リーニョ 2020」と「アスピック ド レギューム」
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「水玉模様のラベルがおしゃれな『パコ・イ・ロラ アルバリーニョ 2020』は、スペイン北西部のリアス式海岸南部に位置する産地、リアス・バイシャスの白ワインです。ガリシア地方の高貴品種『アルバリーニョ 』を用いたこちらの白ワインは、フルーティでキレのある辛口。ハーブのような爽やかな香りもありますので、帝国ホテル オンラインショップの『アスピック ド レギューム』がよく合います。
また『アルバリーニョ』種のブドウにはグリーンの果実を思わせる爽やかな香りもありますので、グリーン系の香りを持つオリーブオイルをかけると、より本格的なマリアージュをお楽しみいただけます」(伊藤)
9. 「シャトー・ロマサン・クール・ド・グレン・ロゼ 2020」と「ブイヤベース」
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「『シャトー・ロマサン』は、南仏プロヴァンス地方のロゼワインのトップ生産者。『クール・ド・グレン・ロゼ』は、厳選したブドウで醸した看板ワインです。本場では地元のロゼワインと地元の郷土料理であるブイヤベースを合わせるのがお約束」(鈴木)。
そこでおすすめするのが帝国ホテル オンラインショップの『ブイヤベース』です。魚介類の旨味とサフランの香りが生きた本格的な味わいで、金目鯛や帆立貝柱、エビ、イカなどがたっぷり入った具だくさんの『ブイヤベース』とロゼワインを、南仏を旅するような気分で楽しんでみてはいかがでしょうか。
10. 「クラギー・レンジ・ソーヴィニヨン・ブラン・テ・ムナ・ロード・ヴィンヤード」と「スモークサーモン」
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「ニュージーランドの『クラギー・レンジ・ソーヴィニヨン・ブラン・テ・ムナ・ロード・ヴィンヤード』は、ソーヴィニヨン・ブランの栽培に適した北島の「テ・ムナ」畑のブドウのみを使用した白ワインです。ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは香りが豊かで酸味もあり、冷やしてもしっかりとした味わいを楽しめるのが魅力。ソーヴィニヨン・ブランには燻製香がありますので、『スモークサーモン』は間違いのない組み合わせです」
帝国ホテル オンラインショップの『スモークサーモン』は、脂ののったノルウェー産サーモンを低温で丁寧に燻製し、しっかりと水分を抜くことで旨味を凝縮させた逸品。「スモークサーモンを召し上がる際は、レモンを絞ればソーヴィニヨン・ブランの酸味と、ディルを散らせばソーヴィニヨン・ブランが持つグリーンの香りとマッチします。それぞれぜひお試しください」(鈴木)
11. 「グリューナー・ヴェルトリーナー 2019ニコライホーフ」と「アスピック ド レギューム」
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「グリューナー・ヴェルトリーナーはオーストリアの固有品種で、ハーブのようなスパイシーさが持ち味です。ニコライホーフはピュアな味わいに多くのファンを持つ家族経営のワイナリーで、早くからビオディナミ農法 ※を取り入れたことでも知られています。『グリューナー・ヴェルトリーナー 2019ニコライホーフ』は、品種特有のスパイスを思わせる香りと、柔らかな酸が心地よいワイン。帝国ホテル オンラインショップの『アスピック ド レギューム』に挽き立ての白胡椒を振っていただくと、暑い日の前菜としてもぴったりです」(鈴木)
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※ビオディナミ農法:化学的に合成された肥料・農薬・除草剤を一切使わず、さらに天体の運行に合わせて調剤した自然物質を用いて自然の潜在能力を引き出す農法のこと。生体力学農法という別名もある。
12. 「サントーバン・レ・コンブ 2017ドメーヌ・ラリュー」と「シーフードグラタン、オマール海老のフリカッセ」
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「サントーバンは、ブルゴーニュの白ワインの銘醸地ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村に隣接する生産地です。家族経営の生産者『ドメーヌ・ラリュー』が手がける『レ・コンブ』は、シャサーニュ・モンラッシェ村に隣接する区画で造られる、まろやかなコクのあるワインです。
クリーミーなベシャメルソースと帆立貝やズワイガニの旨味が楽しめる帝国ホテル オンラインショップの『シーフードグラタン』は、このワインに同調するコクのある味わい。オマール海老のブイヨンと濃厚なクリームを合わせたソースが味わい深い『オマール海老のフリカッセ』も、同じくサントーバンのキャラクターに同調します。
ワインを1日で飲み切れない場合は、翌日に合わせる料理を変えて違うマリアージュをお楽しみいただくのもいいですね。また、このようなしっかりした白ワインは温度を上げてお楽しみいただくことも可能です。最初はしっかりと冷やした状態で前菜と共に味わい、そのままテーブルに出しておけばメインディッシュのタイミングでほどよく温度が上がります。温度によって変化する味わいもお楽しみください」(伊藤)
帝国ホテルのシェフソムリエがナビゲートするワインと料理のマリアージュは、いかがでしたでしょうか?オンラインショップにはご紹介した商品の他にもさまざまなグルメ が揃っていますので、マリアージュの法則を応用してお好みの組み合わせを見つけていただけます。ご自宅で楽しむワインとのマリアージュに、ぜひ帝国ホテル オンラインショップをご活用ください。
Profile
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伊藤 靖彦 帝国ホテル 東京 シェフソムリエ
1991年、帝国ホテル入社。レストランウエイターを経て、2000年にソムリエに配属、2014年、シェフソムリエに就任。2005年にスペインワインコンテスト優勝。2010年にはスペインのスパークリングワイン、カヴァの振興に貢献した人物に与えられるカヴァ騎士号を叙任。開業125周年記念のオリジナルブレンデット白ワイン「峡東」や、オリジナルラベルの「クネ・インペリアル・グラン・レセルバ」の2014年ヴィンテージのブレンディングを担当。
商品撮影/升谷玲子(studio Bloom Room)
取材撮影/松川真介
スタイリング/渡辺陽子
文・編集/小松めぐみ
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※商品内容は取材当時のものです。最新情報はオンラインショップまたはホームページをご確認ください。