閉じる

120年の時を越えて受け継いできたもの

帝国ホテルは、1890年(明治23年)海外からの賓客を迎える「日本の迎賓館」として、東京、日比谷の地に開業いたしました。以来、国際交流やビジネスの舞台として、いつの時代も心をこめてお客様をお迎えしてまいりました。これからも、明治・大正・昭和と世紀を超えて受け継がれてきた「おもてなし」を追求し、お客様にご満足いただけるよう努めてまいります。

帝国ホテルに泊まった著名人

帝国ホテルには、各国の著名人が滞在されてきました。1954年2月にハリウッドの大女優マリリン・モンローが、大リーグのスター選手ジョー・ディマジオと新婚旅行で帝国ホテルに宿泊し、滞在中の記者会見にて「夜は何を着て寝るの?」という記者の質問に「シャネルの5番」と答えたエピソードは、今なお語り継がれております。大正・昭和に活躍したオペラ界の大スター藤原義江がその晩年を帝国ホテルで過ごしたことも有名です。帝国ホテル東京では、「ジ・インペリアルオペラ」と題し2006年より、藤原歌劇団によるオペラを開演しております。この他にもアメリカの喜劇王 チャーリー・チャップリンや、ヘレン・ケラーなど歴史に名を連ねる著名人が滞在されています。

フランク・ロイド・ライトと帝国ホテル

帝国ホテル旧本館「ライト館」は1923年(大正12年)に完成。20世紀を代表する建築家、フランク・ロイド・ライトが初めて手がけたホテル建築でした。開業レセプション当日に歴史的な大災害である関東大震災に見舞われましたが、ライト館の被害は最小限にとどまり、その後、大正から昭和にかけ社交の中心として、ジャズ、ダンスや演劇などエンターテインメント文化の発信地にもなりました。1967年老朽化のために惜しまれながら取り壊されましたが、ライト館当時の壁面やテラコッタを残した「オールドインペリアルバー」など、帝国ホテルでは、今でもライトの面影を感じていただくことができます。

帝国ホテルから生まれた「バイキング料理」

今では広く知られる「バイキング」という食事スタイル。実は、帝国ホテルにルーツがありました。1957年(昭和32年)、当時の社長犬丸徹三は北欧の伝統料理 “スモーガスボード”の“好きなものを好きなだけ”食べるというユニークなスタイルに着目しました。そして、当時パリのホテルリッツで修行中だった村上信夫(後の11代料理長)にコペンハーゲンでこの料理を研究するように指示し、翌年の8月1日に日本初のブフェレストラン「インペリアルバイキング」をオープンさせました。「バイキング」という名称は、同じ年に公開された海賊映画「バイキング」から着想を得たものです。帝国ホテルでは、「インペリアルバイキング」誕生50周年となった2008年を機に、8月1日を「バイキングの日」と制定いたしました。

ホテルウエディング誕生物語

海外挙式やハウスウエディングなど、結婚式のスタイルは多様化していますが、現在でも挙式、披露宴ともにひとつのホテルで行なう「ホテルウエディング」は多くの方が利用しています。こうした「ホテルウエディング」が日本で初めて登場したのは帝国ホテルでした。1923年(大正12年)の関東大震災で、日比谷大神宮をはじめ、多くの神社が焼失したことから、帝国ホテル施設内に神社を設置し、挙式と披露宴を組みあわせた結婚式を提案したのです。さらに当時の支配人のアイデアをもとに、婚礼衣装の貸付や美容、写真撮影などを一貫して行なう「ホテルウエディング」の原型が考案され、現在のように広く普及するに至りました。

あの料理が生まれた瞬間

1934年、帝国ホテルに滞在したロシア人オペラ歌手フョードル・イワノビッチ・シャリアピンのリクエストから生まれたのが「シャリアピンステーキ」です。当時歯痛に悩まされていたシャリアピンから柔らかいステーキが食べたいとのリクエストがあり、帝国ホテル「ニューグリル」の当時の料理長が考案しました。玉葱に漬け込み、柔らかく仕上げたランプ肉と、ソテーした玉葱の甘味が特徴のこの料理は、今でも人気の伝統料理です。レストランにてお召し上がりいただけるほか、ホテルショップ「ガルガンチュワ」では、このシャリアピンステーキを香ばしいパイで包んだ「シャリアピンパイ」をお買い求めいただけます。

窓から見渡せる大都会の様々な表情

帝国ホテルが東京、日比谷に開業してから120余年がたちました。官公庁や、ビジネスの中心地 丸の内、日本随一のショッピングエリアである銀座に隣接した位置にありながら、日比谷公園や皇居外苑の美しい緑を眺めることができます。夜には、17階「インペリアルラウンジ アクア」からの美しい夜景をはじめ、客室からも国際都市東京のさまざまな表情をご覧いただくことができます。

特別な舞台を陰から支える喜び

帝国ホテルにご来館されるお客様は1日約1万人。お誕生日やご結婚記念日、ビジネス上のご商談、ご家族での食事会などさまざまなシーンでご利用いただいております。お客様の人生の節目となるウエディングでは、式の段どりやプランのご案内をするウエディングコーディネーターをはじめ、ご新婦のお手伝いをする介添え、披露宴や料理の進行に眼を配るサービススタッフのほか、調理スタッフや食材の仕入れを担当するスタッフなど、各専門分野をもつスタッフが創意工夫し、チームとなってお客様それぞれの特別な日をお手伝いしています。

四季折々の風景を楽しめる花と緑と水のほとり

ゆったりとした大川の流れが造幣局まで続く日本有数の桜の名所、桜之宮にある帝国ホテル大阪。都心に位置しながら、花と水と緑に囲まれた豊かな自然のなかでお過ごしいただけます。春には、隣接する毛馬桜之宮公園の約4000本の桜並木や徒歩圏内の大阪造幣局「桜の通り抜け」をお楽しみいただき、大阪の夏の風物詩「天神祭」では夜空を彩る大輪の花火と大川を渡る幻想的な「船渡御」をご覧いただけます。

バラエティ豊かな味わいを

日本におけるフランス料理の礎を築いてきた帝国ホテル。その伝統の味を受け継いだシェフが腕を奮うフランス料理「レ セゾン」、選び抜かれた新鮮な食材が目の前で調理される醍醐味を味わえる鉄板焼「嘉門」、帝国ホテル初の直営中国料理店である「ジャスミンガーデン」などお好みに応じてお選びいただけます。帝国ホテルの厨房で研鑽を積んだ熟練のシェフたちが腕を奮ってお客様をお待ちしております。

多彩なイベントを発信

「人が集う」をコンセプトに、開放的なデザインを随所に取り入れた帝国ホテル 大阪。建物だけではなく、「人が集う」場として、年間を通じて多くのイベントを開催してまいりました。ステンドグラスの美しい4階チャペルでは、関西に拠点をおくアーティストを中心としたコンサートを定期的に開催しております。また、ジャズやオペラ、フラなどの音楽文化を発信するイベントのほか、写真のロビー展の開催など、地域のみなさまにお気軽にご参加いただける催しも多数企画しております。

「2つのロビー」と香りのおもてなし

ホテル館内に漂うオリジナルフレグランスによる『香りのおもてなし』は、帝国ホテル大阪が1996年の開業時に導入したサービスのひとつです。1階と2階のロビーエントランスでは、日本有数の桜の名所にふさわしい「インペリアルフレグランス〔桜〕」でお客様をお迎えしています。現代的に洗練された上質で上品なウエディングをイメージした、「インペリアルフレグランス〔Elegance〕」は、華やかで甘い花の香りにリラックス効果のあるラベンダーやカモミールを加えた花嫁の緊張を解きほぐす優しい香りで、4階と5階のチャペルで お楽しみいただけます。

ホテル眼下に望む美しい景色

水と緑に囲まれた帝国ホテル大阪は、大阪の町並みと美しい自然の両方を望む絶好のロケーションです。高層階に位置するスカイバンケットや客室、レストラン、バーには大きな窓が配置され、大川を越えて広がる大阪市内や生駒山まで見渡すことができます。夜にはカクテルを傾けながら眼下に広がるまばゆい夜景をお楽しみください。

開業当初の外観をうけつぐ赤い屋根

ひっそりと木立の中に佇む赤い三角屋根のホテル。日本初の本格的山岳リゾートホテルとして開業以来、スイス・アルプスを思わせる赤い三角の屋根と丸太小屋風の外観でお客様をお迎えしております。ホテルのシンボルとも言えるマントルピースを中央に設け、上高地の大自然と調和のとれた木のぬくもりを大切にした空間で、優雅なひとときをお楽しみください。

「神の降り立つ地」とも称される本格的な山岳リゾート

標高約1,500メートル、雄大な穂高連峰に抱かれた上高地。鮮やかな新緑が美しい春、梓川の清流が涼しい夏、森の木々が黄葉に染まる初秋、そして雪が舞いはじめる晩秋と四季折々の魅力で訪れる人々のこころをひきつけます。都会にはない静寂と、ここでしか見ることができない美しい自然、そして日本アルプスの雄大な景色につつまれて、くつろぎの時をお過ごしいただけます。

信州の素材を活かした料理の数々

アルプスの山ろくに広がる安曇野産の新鮮野菜を使った本格的な西洋料理のフルコースから、散策途中の休憩にお楽しみいただけるスイーツまで、帝国ホテルの伝統を受け継ぐシェフやパティシエが自信をもってお薦めするメニューをご用意しております。澄みわたる空気、豊かな自然とともに、上高地帝国ホテルの料理もご堪能ください。