キャリアパス

営業部
K.S.さん

2005年 総合コース入社

Profile

「自分の力で帝国ホテルをセールスしたい」という想いから、2005年に入社。20代は総務・人事、営業企画といういわゆる“裏方”の役割を担ったが、1年間の海外留学を経て、念願の国際営業へ。2018年からシンガポール営業所の所長を務めた後、帝国ホテル 東京の建て替えプロジェクトに携わり、現在は国際営業課の課長として若手の育成にもあたる。

初めて訪れたときの瞬間は、
今でも忘れられない。

  • 帝国ホテルとの出会い
2004年(22歳)

学生時代に持っていた帝国ホテルのイメージは、世界中のVIPが利用する老舗ホテル。ただ実際に利用したことはなく、初めて訪れたのは就職活動のときでした。サークルの先輩が働いていたホテル業界に興味が湧き、帝国ホテル 東京での会社説明会に参加しました。正面玄関から入って、華やかで素敵な空間が広がったその瞬間は、今でも忘れられません。

帝国ホテルそのものを販売する。
その面白さが入社の決め手に。

  • 入社を決意
2004年(22歳)

就職活動中、さまざまな業種の会社説明会に参加する中、帝国ホテルという働く場所はもちろん、働く人の凛としながらも温かな雰囲気に惹かれていきました。また、宴会場や客室の価値を自分次第で高めて販売するという、法人営業の仕事に強く興味を持ちましたね。自分の力で帝国ホテルをセールスしたい。その想いが入社の決め手になりました。

帝国ホテル入社

  • 2005.4~2014.3
    (入社~10年目)

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    現場の最前線で学び、運営の裏方として成長する。

    • 宿泊部フロント課(研修期間)→大阪総支配人室管理課(総務)→人事部人事課→ホテル営業統括部営業企画課

    入社後の1年間は研修期間としてベルマンを務めました。楽しく学生時代を過ごしていた人間が一流のおもてなしの最前線で働くことになり、本当に慌ただしい毎日の連続でしたね。その中で社会人、ホテルマン、そして帝国ホテルのスタッフとして、大切にすべき心構えから一つひとつの振る舞いまで、非常に多くのことを学べました。今振り返ると、世界中のお客様の荷物を日々運び続けた当時の経験が“ホテルマン”としての自分の原点になっていると思います。

    研修期間が終わって本配属されたのは大阪総支配人室でした。営業職希望で入社しましたが人事・総務を務めることになり、最初は正直戸惑いました。それでも総合コースには「ジョブローテーション」があるので、「いつかは営業として働ける」と気持ちを切り替えて目の前の仕事に集中しました。しかし、その後の異動先は人事部人事課、ホテル営業統括部(現:総支配人室)営業企画課となり、結果的に20代はいわゆる“裏方”の役割に徹していましたね。葛藤もありましたが、人事評価や採用、各部署の予算管理や売上の取りまとめなどの業務を通して、会社全体の動きやホテルビジネスのあり方を俯瞰して見ることができました。そして、その経験が現在の営業活動の中で大切にしている、“営業の目線ばかりにならずに、バランス感覚を持って仕事する”ことに大いに役立っています。だからこそ、20代の経験は一つも無駄ではなかったと本当に思いますね。

  • 2014.3~2018.2
    (10年目~14年目)

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    一大決心の海外留学。そして、念願の国際営業へ。

    • 海外留学(サンディエゴ)→営業部営業二課→国際営業課

    2014年、一大決心して社内の海外留学制度に応募しました。きっかけはいろいろとありますが、英語力のアップはもちろん、海外での経験を通して仕事の幅を広げたい。そして、やはり国際営業として世界中の賓客へ帝国ホテルをセールスしたいと強く思ったからです。運よくサンディエゴへの1年間の留学が決まり、現地ではマーケティングの授業やホテルでのインターンシップなどを経験しました。すべてが新鮮で、英語力やホテルマンとしてのスキルのアップだけではなく、さまざまな国の人との触れ合いを通して人間的にも成長できたと強く感じています。この留学が自分のキャリアの大きな転機になりました。

    留学から帰国後は念願の営業部に配属となり、国際営業として最初は大使館へのセールスを担当しました。忙しい毎日でしたが嫌なことは一つもなく、「これがやりたかったんだ」と充実感を感じながら業務に取り組んでいました。特に印象に残っているのは、ヨーロッパの国から国賓を受け入れる案件です。日本が国賓をご接遇するのは年に数えるほど。だからこそ、受注が決まった瞬間も嬉しいですが、それ以上にご滞在を無事に終えたときの達成感は格別でした。自分がお客様のニーズを正確に汲み取り、各部署と綿密に連携することで、帝国ホテルとしてのおもてなしを全スタッフが一丸となって発揮する。その結果として、ご滞在最終日に先方の責任者から感謝の声を直接伝えられ、全スタッフで気持ちよくお見送りできました。その瞬間、大きな感動を味わうとともに「帝国ホテルで働いてよかった」と心の底から思いました。

  • 2018.2~2023.9
    (14年目~19年目)

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    世界を舞台に働き、その経験を新しい帝国ホテルづくりに。

    • シンガポール営業所→企画部プロジェクト推進室→プロジェクト推進部

    営業部で3年間働き、チームリーダーも務めた後、2018年2月末からシンガポール営業所の所長に就任しました。海外を舞台に仕事がしたい。国際営業をしている頃からその目標が芽生えてきたので、自ら希望しました。担当エリアは東南アジアを中心に、東は香港、西はサウジアラビアと本当に幅広く、帝国ホテルの魅力を伝えるためにさまざまな国を飛び回る毎日でしたね。価値観も文化も違うからこそ新しい発見がいつもあって、多様なお客様を受け入れるホテル業の面白さや奥深さを改めて実感しました。

    シンガポールでは約3年間過ごし、帰国後の2021年4月末からは企画部プロジェクト推進室に配属となりました。この推進室の役割は帝国ホテル 東京の本館・タワー館の建て替えにあたって、“あるべきホテル像”を追求することです。2022年からはこの取り組みを加速させるべくプロジェクト推進部として独立し、私は商品企画チームのリーダーを担いました。海外での経験を活かしながら、新本館・新タワー館にはどのようなサービスや企画が必要か。それをメンバーとともに日々考えていました。営業とはまったく違う業務内容でしたが、“新しい帝国ホテルづくり”に携わることで今までにないやりがいを感じましたね。

  • 2023.10~現在
    (19年目~現在)

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    これからの帝国ホテルを背負う世代を育てるために。

    • 営業部国際営業課

    2023年10月からは営業部国際営業課に課長として復帰しました。現在は約20人のインバウンドチームのリーダーとして日々奔走しています。常に意識にしているのは売上だけではなく、若手に営業の面白さや楽しさを伝えること。コロナ禍で営業活動ができず歯がゆい思いをしてきたからこそ、海外からのお客様が増えている今、多様な経験ができる機会を設けたいですね。私自身もそうした経験があったことで、営業としても、人間としても幅を大きく広げられたからです。

    心が震えるような案件を受注した瞬間の嬉しさ、お客様のご滞在中にさまざまなリクエストに応えていくやりがい、そして、無事にお見送りできた際の感動。それらを一つでも多く味わってもらうことこそが、若手の成長につながっていくと思っています。そのために若手とはできる限りフラットに接して、風通しがよく伸び伸びと働ける環境を作りたいですね。これからの帝国ホテルを背負っていく世代を育てる。それが私の今の使命であると同時に、会社への恩返しであると強く感じています。

日本一から世界一へ。そして変わらず、自宅のように寛げるホテルへ。

  • これからの目標

最大の目標は、帝国ホテルを世界的に有名なホテルにすることです。帝国ホテルの知名度は国内に比べ、海外では高いと言えず、グローバルに展開する外資系ホテルには敵いません。帝国ホテル 東京の建て替えが完了した際に、“世界一のホテル”としてどれだけアピールできるか。そのために今は日々の営業活動を通じて、さらなる価値をプラスできるよう情報収集を続けています。一方で今までと変わらず、自宅のように寛げる心地よいホテルをこれからもスタッフ一丸となってご提供していきたいです。