キャリアパス

人事部
M.T.さん

2008年 総合コース入社

Profile

帝国ホテルの歴史や温かさが決め手となり、2008年に入社。宿泊部でキャリアを重ねると同時に、2度の産休・育休を取得。2020年6月からは人事部に配属となり、2022年4月からは管理職に。現在は自身の経験を活かしながらダイバーシティ推進に携わり、誰もが働きやすい会社づくりに取り組んでいる。

敷居の高いイメージから、
心温まる特別な場所へ。

  • 帝国ホテルとの出会い
2004年(19歳)

初めて帝国ホテルを利用したのは大学時代。「インペリアルバイキング サール」で親戚のお祝いをしました。それまではVIPの方が利用する敷居が高いイメージを持っていましたが、私たち一人ひとりを大切なゲストとして尊重してくれて、本当に心温まる時間を過ごせました。何よりも他のお客様の幸せそうな表情が今でも印象に残っています。

帝国ホテルの歴史や温かさ、
そして、働く人の安心感が決め手に。

  • 入社を決意
2007年(22歳)

幼少期をヨーロッパで過ごし、一時帰国の際にはホテルを利用していたこともあり、将来は「日本の国際的なホテルで外国人へのおもてなしをしたい」という夢を持っていました。数あるホテルの中から、日本の迎賓館としての役割を担って誕生した歴史や温かな雰囲気に惹かれて帝国ホテルを第一志望に。社員の方の安心感も大きな後押しになりました。

帝国ホテル入社

  • 2008.4~2013.7
    (入社~6年目)

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    接客経験ゼロからおもてなしのプロへ。帝国ホテル流のサービスを学ぶ日々。

    • 宿泊部フロント課(ゲストリレーションズ ※現:コンシェルジュ)

    2008年に総合コースとして入社しましたが、最初の配属先は自らの希望もあって宿泊部フロント課(現:ゲストリレーションズ課)でした。お客様と一番近くで接する経験が、将来、管理部門などの裏方として働く際に必ず役立つと考えていたからです。ただ、入社前までの接客経験はゼロ。さらには、お客様へのきめ細やかなサポートが求められるゲストリレーションズ(現:コンシェルジュ)を務めることになり、駆け出しの頃は自分の至らなさを感じる毎日でした。それでも、「一流のサービスを吸収できる最高の時間」と自分に言い聞かせて、先輩の背中を追いかけながら日々の業務に取り組みました。

    3年が経った頃には一通りの業務を落ち着いて対応できるようになり、徐々にお客様からの指名が増えていきました。配属当初は私の至らなさでお叱りを受けたお客様からも親しくさせていただくなど、自分の成長を感じられたときは嬉しかったですね。お客様が帝国ホテルに求める期待は本当に大きいものです。それに応えることが私たちの使命であり、ほかにはないやりがいを実感できると、ゲストリレーションズでの経験を通して強く思いました。結果的にここでは6年間働き、その後、第一子の産休・育休に入りました。

  • 2015.4~2017.5
    (8年目~10年目)

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    産休・育休からの復帰。そして、仕事と子育ての両立へ。

    • 宿泊部客室課(ハウスキーパー)

    2015年4月に産休・育休から復帰した後は、宿泊部客室課のハウスキーパーを務めました。主な業務は、オーダーテイカーとして客室に滞在するお客様からの電話に応対することです。当時は初めての子育て中でしたが、周りに迷惑を掛けたくないという気持ちが強くて、遅番や残業でも仕事優先で働いていました。ただ、そんな日々が積み重り、あるとき限界が来てしまいました。その様子を見た上司がすぐに話しを聞いてくださり、「あなたが仕事で手を抜いているという人はいないから、もっとみんなを頼って、いつでも相談してほしい」と言ってもらいました。そこから気持ちを切り替えて、周りの方に助けていただきながら、仕事と子育てを両立することができました。本当に当時の上司や同僚には感謝しています。

    2016年1月からは客室課を裏方として支えるオフィス担当を務めました。海外のVIPを団体でお迎えする際は数百室単位の客室を用意し、場合によっては新しい什器や備品を揃えなければいけません。その際には他部署やパートナー企業と密に連携し、役員へのプレゼンも求められます。対お客様とは違う業務に難しさを感じながらも、仕事の楽しさを改めて実感できました。

  • 2020.6~2023.3
    (13年目~15年目)

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    新しい仕事に挑み、自分らしい管理職像を築く。

    • 人事部人事課→人材開発室

    2017年6月から2020年5月までは第二子の産休・育休に入っていました。復帰後は人事部人事課に配属となりましたが、その当時はコロナ禍で帝国ホテルのレストランや宴会場も休業を余儀なくされました。そんな今までにない状況の中、人事部では帝国ホテルのスタッフを需要のある企業に出向させ、その経験を今後のホテル経営に還元するべく、2020年10月に「人材開発室」を新たに立ち上げることになります。私は立ち上げメンバーとして業務に携わりました。会社自体も本当に前例のない取り組みであり、私自身も契約先企業への営業など初めての仕事ばかりだったので、「新しいチャレンジをしているんだ」という楽しさや充実感を感じていました。

    「人材開発室」での業務を進める中、2022年4月に会社から管理職への昇等級を告げられました。実はそのとき、「私にはできません」と言ってしまいました。というのも、「管理職=ワークライフバランスを保てない」という勝手なイメージを持っていて、子育ての時間が取れなくなると思っていたからです。でも、当時の上司から「竹内さんの方法で、これからの管理職のあり方を築いてほしい」と後押しされ、“仕事と子育てを両立する管理職”をめざそうと心に決めました。

  • 2023.4~現在
    (16年目~現在)

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    自分の経験を活かし、誰もが働きやすい会社へ。

    • 人事部人事課→人材育成室(ダイバーシティ推進)

    コロナ禍が落ち着き、2023年3月に「人材開発室」が人事課に吸収合併されました。そのことを受け、2023年10月からは「人材育成室」で、女性活躍や育児・介護支援、障がい者支援といったダイバーシティ推進の業務を担うことになりました。私自身、2度の産休・育休を取得し、現在は2人の子どもを育てながら働く管理職です。だからこそ、勤務時間の調整や在宅勤務を積極的に取り入れるなど、自分の働き方を通して、「帝国ホテルは仕事と子育てを両立できるし、ワークライフバランスを大切にする会社なんだよ」と若い世代に示すことを日々意識しています。実際にさまざまなライフステージを経験しながらも管理職をめざす女性社員が増えていて、大きなやりがいを感じています。

    また、福利厚生制度の充実化にも常に取り組んでいます。たとえば、配偶者が海外赴任になった際の帯同休暇制度を新たに策定しました。「夫が海外赴任したら、一緒についていくために仕事を辞めるしかない」といった問題もクリアできます。他にも男性社員の育児休業取得率アップ、介護中の方やLGBTQ+の方へのサポートなども推進しています。今後も自分自身の経験を活かしながら、誰もが働きやすい会社づくりを加速していきたいです。

おもてなしも、働きやすさもベストをめざして。

  • これからの目標

2026年春に京都での新規ホテル開業、2036年に帝国ホテル 東京本館のリニューアルオープンが予定されています。さまざまなお客様を最高のおもてなしで迎え入れるために、スタッフ一人ひとりのダイバーシティへの理解が今まで以上に求められます。その環境づくりに注力することが、国際的ベストホテルをめざす方法の一つと考えています。同時に「ここで長く働きたい」とスタッフに思ってもらえるよう、働きやすさもベストをめざしていきたいです。