キャリアパス

レストラン部
M.H.さん

2007年 専門コース入社

Profile

2004年から帝国ホテル 東京でウェイターとしてアルバイトで働き、バーテンダーへの憧れから2007年に正社員となる。「ランデブーラウンジ」、「インペリアルラウンジ アクア」、上高地帝国ホテルでキャリアを積み重ね、現在は帝国ホテルの顔である「オールドインペリアルバー」の副支配人を務める。

求人誌で見つけた帝国ホテル。
日本一のホテルに興味を抱く。

  • 帝国ホテルとの出会い
2003年(20歳)

専門学校を卒業後、やりたいことが決まっていなくてアルバイトでもしようと思っていました。そんなときに帝国ホテルの求人を発見。高校時代にフェンシングで日本一をめざしていたこともあり、「働くなら、日本一といわれるホテルがいい」と興味を持ちはじめました。専門学校時代の友人が帝国ホテルで研修生として働いていたことにも縁を感じましたね。

カクテルを作る社員の姿に憧れ、
自分もそうなりたいと正社員の道へ。

  • 入社を決意
2006年(23歳)

2004年からアルバイトとして「ランデブーラウンジ」での接客を担うことになりました。働く中で、カウンターでカクテルを作る社員の方の姿に憧れ、「自分もやってみたい」と思うように。また、より責任感を持って仕事に取り組みたいとも感じていたので、正社員登用の試験を受けた結果、2007年から正社員として働くことが決まりました。

帝国ホテル入社

  • 2007.2~2008.11
    (入社~2年目)

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    ウェイターから、いよいよ憧れのバーテンダーへ。

    • レストラン部バー・ラウンジ課(ランデブーラウンジ)

    2007年2月の入社後に担当したのは、「ランデブーラウンジ」でのサブカウンター業務です。アルバイト時代にウェイターの経験を積んでいたので、その次のステップからのスタートとなりました。バーテンダーを務める先輩をサポートするとともに、在庫管理や事前準備なども担いました。アルバイトの頃と比べて仕事の幅が広がり、よりやりがいを持って日々の業務に取り組めました。

    2008年の春頃からはカウンター業務を任せてもらいました。バーテンダーとしてカウンターに立ち、カクテルを作って、お客様をおもてなしする。そんな憧れの仕事ができることに、責任感を持ちながらも大きな充実感を味わっていました。多種多様なカクテルのレシピやお酒の種類を覚えることも重要でしたが、特に大切にしていたのはお客様のご要望に柔軟に応えること。帝国ホテルのラウンジやバーをご利用されるお客様は、一人ひとりこだわりを持っていらっしゃる方が多いです。だからこそ、自分なりの創意工夫を加えて「おいしいね」と言ってもらえた瞬間は、本当に嬉しかったですね。そうした積み重ねを通してお客様と信頼関係を築けた結果、お互いに楽しく過ごせる時間も生まれます。それは、本当にバーデンダーならではの幸せだと今でも感じています。

  • 2008.12~2017.4
    (2年目~11年目)

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    できることを増やし、“チームをまとめる”力も高めて。

    • レストラン部料飲三課(インペリアルラウンジ アクア)

    2008年12月からは「インペリアルラウンジ アクア」に配属となりました。「ランデブーラウンジ」よりも規模が大きく、団体のお客様を迎え入れる個室も備えています。その分、業務も多岐に渡り、バーテンダーとしてカウンターに立つ機会がかなり減りました。正直、バーテンダーの仕事にやりがいを感じていたので、もどかしさが少しありましたが、気持ちを切り替えて目の前の業務に集中しました。異動して1年半が経つ頃には、徐々にカウンターに立つ機会が増えてきましたね。その当時は同じ社歴のスタッフもいて、「誰が花形のポジションであるカウンターに多く入れるか」と切磋琢磨していたことは、今ではいい思い出です。

    2013年頃からは後輩を育てることも大切な業務となり、“人に教える”ことの難しさとともに新しいやりがいを感じていました。さらに、2015年7月からは営業中の現場責任者であるキャプテンを担うことになりました。その日の予約状況に合わせてスタッフをどう動かすかを事前に決めて、当日は会計業務まで責任を持って成し遂げる。そんなキャプテンとしての経験を通して、一人のプレイヤーという枠を超え、“チームをまとめる”力を高めることができたと思います。

  • 2017.4~2022.4
    (11年目~16年目)

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    上高地帝国ホテルでの経験が、視野を大きく広げる。

    • レストラン部料飲三課(インペリアルラウンジ アクア)※2017年、2018年、2021年は上高地帝国ホテルでも期間限定で勤務

    2016年以降も「インペリアルラウンジ アクア」で引き続き働きながら、2017年と2018年に約半年、2021年に約4ヶ月の期間、上高地帝国ホテル(毎年4月下旬~11月上旬まで営業)でバーの責任者を務めました。帝国ホテル 東京のように大型ホテルではなくスタッフの人数も少なかったからこそ、本当に臨機応変な対応が求められました。昼はラウンジ、夜はバーに立って、時にはレストランをサポートする。毎日目まぐるしく働く中で、自分自身の考えも変わっていきました。

    今まではバーテンダーとしてカウンターに立つことを重視していましたが、ホテルにはさまざまな“場”があり、さまざまなお客様と出会えることを経験しました。「ホテルで働くって、こんなに楽しいんだ」。そう実感できたことで本当に視野が広がったし、新しいやりがいを見つけられました。また、上高地帝国ホテルには常連のお客様が多く、年が変わって接客しても覚えてくださったり、一方で帝国ホテル 東京に来られた際は「ここでも働いているんだ」と声を掛けてくださったりすることもありました。帝国ホテルだからこその幸せを感じることができた期間だったと思います。

  • 2022.5~2023.4
    (16年目~現在)

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    帝国ホテルのメインバーで働く。その中で見つけたもの。

    • 他ホテル(京都)へ出向→レストラン部料飲二課(オールドインペリアルバー)

    2021年の上高地帝国ホテルでの勤務から戻った後も「インペリアルラウンジ アクア」で働いていましたが、2022年5月から京都にある他ホテルへ1年間出向することが決まりました。驚きのほうが強かったですが、「まずは行ってみよう」と決心しました。バーテンダーとして主に勤務する中、そのホテルならではのスタイルや帝国ホテルよりも多い外国人のお客様に最初は戸惑いながらも、新たな経験が刺激になりました。

    出向後は「インペリアルラウンジ アクア」に戻ると思っていましたが、配属先は「オールドインペリアルバー」。ここでも驚きましたね。帝国ホテルのメインバーであり、バーテンダーのレベルも高く、まだ自分にはここで働く勇気がないと思っていたからです。でも実際に働いてみると、カウンター業務に集中でき、バーテンダーとしての原点に立ち返った気がしました。さらに、今までのさまざまな経験があったからこそ、いい意味で“余裕”も生まれて心地よく働けています。現在は副支配人を担っているので、バーテンダーとしても、バー全体をまとめる立場としても、それぞれの道を追求していきたいです。

いつもチャレンジして、いつまでも誠実に。そんなバーテンダーへ。

  • これからの目標

これまでのキャリアを振り返ると、異動や昇級の度に「自分には無理かも」と思っていましたが、実際に働いてみると、実はすべてが「自分のためになっている」と改めて実感しています。だからこそ今後も変化を恐れず、幅広いことにチャレンジしていきたいです。同時に、「誠実」という言葉も大切にしたいですね。常にお客様目線で、真心を持って接するバーテンダーこそが、お客様から永く愛されると思っています。そんな関係を築けるお客様を一人でも多く増やしていきたいです。