社員インタビュー

調理部
H.T.さん

2019年 専門コース入社

プラスαのサービス精神で、お客様の期待を超えて。

帝国ホテルを選んだ理由

伝統を守り、今に敏感。
その姿勢に惹かれた。

小学生の頃から料理を作るのが大好きで、高校卒業後は「料理に関わる仕事がしたい」と思って調理の専門学校へ進みました。当時はどんな職場が自分に合っているかを確かめるために、いろんなタイプのお店で調理のアルバイトを経験しましたね。その中で惹かれたのが、働く人の数が多く、みんなで業務をサポートし合えるホテルのレストランです。「将来、結婚して子どもが生まれたときにも続けやすい」と感じました。
帝国ホテルを選んだ大きな理由は、ここにしかない伝統メニューがあることです。現在働いているカジュアルレストラン「カフェ クベール」にもシャリアピンステーキという名物料理があります。100年ほど前のエピソードですが、ロシア人オペラ歌手のフョードル・シャリアピンからの要望に応えて、帝国ホテルのシェフが作りあげた柔らかく食べやすいステーキです。私がそのステーキを食べようと帝国ホテル 大阪を訪れた際、1階入口にSNS用のフォトスポットがありました。伝統を大切にする一方で、今のトレンドや新しい感性にもアンテナを張っている。そのことに親近感が湧いて、より帝国ホテルで働きたいと思うようになりました。

現在の仕事内容

変わらない味も、新しいおいしさも。

私が調理を担当する「カフェ クベール」の厨房では、パスタを茹でたりハンバーグを焼いたりする「火口」、肉や魚を焼く「グリル」、そして「サラダ」「デザート」など、さまざまな“持ち場”があります。入社時はシェフに材料を渡す「材料係」という初歩的な業務を担当していましたが、今ではすべての持ち場をこなせるようになりました。日替わりで担当する持ち場は変わりますが、「帝国ホテルの伝統の味」は変わりません。どの役割になっても調理する際は、プレッシャーとともにやりがいを感じますね。
専門学校時代の学びで役立っているのは“料理の基礎”。たとえば、出汁の取り方について先輩から「帝国ホテルではこうアレンジする」と教わるときも、基礎があるから応用をスムーズに理解できます。今も当時の教科書やノートは定期的に読み返していますね。日々成長を感じている中で、先日、フェア用のサラダのメニュー開発を任されました。「ローストビーフのガーデンサラダ」というメニュー名は決まっていましたが、素材や盛り方、食器などは一から考えることになりました。「自分で新しいおいしさを創造する」という今までにない挑戦にワクワクしています。

働く環境

柔軟なチームワークがあり、多彩な学ぶ機会がある。

私たち調理のチームが一番大切にしているのは、“お客様第一”で料理をお待たせせずにお届けすること。そのためには“お互いがフォローし合える柔軟なチームワーク”が重要です。時には、手伝ってほしい後輩が先輩にヘルプを頼むこともありますね。私たちは日頃から気兼ねなくコミュニケーションを取れるうえ、夜勤明けにみんなで飲みに行くなど、プライベートでもいい関係性なので、遠慮のいらないチームワークが生まれていると思います。
嬉しいことは学びにつながる機会の多さです。フランス料理のメニュー名や食材名を学べるなど、調理の知識や技術のアップに役立つ多種多様な研修制度を利用できます。また、帝国ホテルではさまざまなジャンルの料理をご提供しているので、中国料理のレストランでは中華鍋の振り方をチェックできたり、ベーカリーではシュトレンの作り方を見学できたり、他分野の調理に触れられるのは“帝国ホテルだからこそ”かもしれません。あと、各種コンクールへ出場できる機会もあり、私自身が参加した際、チームで支えてくれたことは今でも感謝していますね。

今後の目標

メニューにない料理だって作る。
すべてはお客様の感動のために。

帝国ホテルがお届けする料理なので、おいしいのは当たり前。その先の感動を創造するためには、プラスαのサービス精神を持ってお客様の期待を超えることが必要だと思っています。ヴィーガンの方や食物アレルギーをお持ちの方のご要望はもちろん、当日のメニューにないオーダーにもできる限り対応しています。先日、写真を見せながら「この料理を注文できますか?」とお尋ねされたお客様がいらっしゃいました。名前も分からない料理でしたが、シェフはお客様の想いにお応えしようと実際に調理しました。同じ味の再現は難しくても、「できない」と断るのではなくまずはチャレンジする。その姿勢がお客様に心から喜んでいただくことにつながると実感しましたね。
私自身もお客様の想いにもっときめ細やかかつ柔軟にお応えできるよう日々の仕事と向き合い、技術を磨いていきたいです。そして、先輩にも後輩にも頼られる存在になってチームを引っ張り、新しいメニュー開発にも今以上に声が掛かる料理人へと成長したいですね。

一日のスケジュール

10:00

出社

朝食の片付け、ランチ準備

11:00

開店(ランチタイム)

調理、仕込み(当日のディナー、翌日の朝食・ランチ)

14:00

閉店(ランチタイム)

片付け

15:00

休憩

16:30

ディナータイムの準備

17:00

閉店(ディナータイム)

18:30

退社