社員インタビュー
調理部
H.S.さん
2019年 専門コース入社
想像以上のおいしさで、
感動を生み出すパン職人へ。

帝国ホテルを選んだ理由
働きやすさ、成長のしやすさ。
その二つが入社の決め手に。
物心がついた頃から“食べること”と“料理のお手伝い”が好きで、将来の夢は「コックさん」でした。高校時代に進路を考える中、先生からのアドバイスもあって「パン職人」になりたいという想いを強くし、製パンの専門学校に進学。就職活動をはじめたときは少しでも早く一人前になりたかったので、経験を積みやすそうな個人店のパン屋さんを志望していました。ただ、ホテル業界の説明会で帝国ホテルのブースに参加した際、「こっちのほうがいいかも」と思うようになりました。ワークライフバランスが取りやすい、いろんなジャンルの一流シェフから現場で学べる。そうした環境こそ働きやすく、成長しやすいと感じたので、帝国ホテルのパン職人をめざすことにしました。
入社の後押しになったのは留学支援制度です。将来的にはフランスに留学して本場のパン作りを経験してみたいと思い描いていたので、一度仕事を辞めて留学するより、会社に所属しながら海外で学べる帝国ホテルに魅力を感じました。もちろん、日本を代表するホテルという歴史や伝統にも惹かれましたね。他にはないこの環境であれば、自分の可能性を広げられる。そう確信できたので入社を決意しました。

現在の仕事内容
「毎日同じ」ではないから、パン作りは難しくて奥深い。
調理部のベーカリー課では、ホテルショップ「ガルガンチュワ」や各レストラン、宴会・婚礼などで提供する多種多様なパンを製造しています。仕込み・成形・焼成に担当が分かれていて、私が担うのはフランスパンに代表されるハード系のパンの焼成です。ハード系は焼成が難しく、季節や粉のロット、仕込みや成形によって、同じ焼き方でも仕上がりが異なります。そこが難しさであり、奥深さでもあるので、日々新しい発見や気づきが得られます。
ハード系のパンは1日に大小あわせて500本くらい焼きますが、宴会や婚礼の多く入る土日祝日は、平日とは比べ物にならないほどの本数になります。だからこそ、パン作りはチームで取り組みます。どんなに忙しい状況でもミスなく理想の焼き上がりにするためには、仕込みや成形の担当と綿密にコミュニケーションを取ることが欠かせません。生地の状態を細かく確認し合いながら、段取り良く焼成まで進める。そして丁寧に焼き上げて、オーブンから取り出す。その瞬間、納得できるパンに仕上がっていると、ホッとすると同時に大きな充実感を感じます。しかも、1人ではなく、チームで作った結果なので喜びはさらに増しますね。

働く環境
成長できる、サポートし合える。
だから、働きがいがある。
伝統と革新をうまく融合しながら、最前線のパン作りができる。それが働きながら感じる帝国ホテルの印象です。良いものを守り続ける一方、常に最新のトレンドや技術を取り入れています。メニューも2ヶ月に1回は新しいラインナップになるので、覚えることはたくさんありますが、パン職人としての幅は確実に広がっていると強く思います。同時に、充実した語学のサポートも帝国ホテルならでは。パン作りだけではなく、英語やフランス語の力を磨けるのは本当に嬉しいですね。若手にとって魅力的なのは、部内で定期開催している調理コンクールです。自分の腕を試せるので、成長の後押しとなる絶好の機会になっています。少しでも早く成長したい、いろいろなスキルをアップさせたい。そう考える人にとって帝国ホテルは最適な環境だと思います。
働きやすさの面では、やはり完全週休2日制があることが魅力です。オフタイムはしっかりリフレッシュしたり、勉強したり、有意義に過ごせます。オンタイムでは忙しい時期でも互いにサポートし合う関係が自然とできていますね。自分の仕事が終わっても、他のスタッフの仕事が残っていたら手伝う。そんな意識がスタッフ全員で共有されています。
今後の目標
美しさも、おいしさも、想像を超えていくために。
仕上がりは美しく、食べたときは想像以上においしい。そんなパンを作ってお客様に感動をお届けしたいと思っています。以前、友人が帝国ホテルの近くに来た際に、「せっかくなので、ガルガンチュワのパンをぜひ食べてほしい」とおすすめしたことがあります。すると後日、友人から「パンが綺麗で、すごくおいしかった!」とメールが届きました。わざわざ写真も撮って送ってくれたのは、友人とはいえ本当に感動してくれたからだと思っています。そのメールを見たときは心から嬉しかったですね。
自分が理想とするパンを焼き上げるのは簡単なことではありません。さらに、お客様は“帝国ホテルのパン”への期待をお持ちです。だからこそ、日々の仕事に丁寧に向き合うだけではなく、自分自身への刺激になる社外コンクールや講習会に積極的に参加し、帝国ホテルのパン職人としてもっとスケールアップしていきたいです。そして、入社前からの夢だったフランスへの留学を実現させて、本場の技術を身につけたパン作りのプロフェッショナルをめざす。それが私の最大の目標です。

一日のスケジュール
- 6:00
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出社
窯準備、窯入れ、仕込みの確認
- 7:00
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成形
前日に冷蔵した生地の分割や成形
- 7:50
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ミーティング
仕込みや宴席の予定などを全員で共有
- 8:00
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焼成
発酵具合を見ながら窯入れと仕分け
- 11:00
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昼食
- 12:00
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成形・計量
フランスパンの成形や翌日の準備としてカヌレの材料を計量
- 13:00
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焼成
- 14:30
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片付け・発注業務
- 15:00
-
退社