帝国ホテルの高級感あふれるお取り寄せスープを徹底解説。王道のコンソメ、パンプキンなど

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帝国ホテルのスープ

帝国ホテルでは、伝統の技で厳選した素材の味わいを活かしたスープを多数ご用意しています。お取り寄せ可能なスープは、缶詰、レトルト、冷凍を合わせて13種類。それぞれの美味しさの特徴と簡単なアレンジ例を、帝国ホテルキッチン 料理長 下川明宏がご紹介します。

帝国ホテルお取り寄せスープを知るための2つのキーワード

帝国ホテルのお取り寄せスープの特徴を、2つのキーワードを紐解きながらご紹介します。

帝国ホテルのスープ

キーワードその1. 「ホテルの味をご家庭でも」

帝国ホテルのお取り寄せスープは、レストランで提供しているスープと同様に、伝統的な製法で手間暇をかけて作った豊かな味わいが特徴です。
たとえば帝国ホテル開業時から受け継がれるコンソメスープ※1は、牛すじ、牛骨、鶏がらなどで取ったブイヨンの一番出汁にさらに大量の牛肉や香味野菜を加えて4〜5時間煮込みながら雑味を徹底的に取り除き、澄んだ琥珀色と濃い旨味を引き出しつくりあげています。

下川によると、「最も気を遣うのは卵白でアクを取る工程です。釜に卵白を混ぜ込んだ牛挽肉や香味野菜を入れて大きなしゃもじでかき混ぜながら沸かしていくのですが、沸騰する直前に、釜の中心にそれらの具材が纏まって浮き上がってきます。そのタイミングを正確に見定めてしゃもじを抜き、火を弱めてゆっくり煮だしていきます。 少しでも卵白の塊が崩れるとスープが濁ってしまうのです」。コンソメスープの缶を開けて温めるとよみがえる芳醇な香りと深い味わいは、こうした丁寧な調理によって作られています。

コーンクリームスープなどの各種スープも、伝統的な製法でつくられる味を再現し、素材の豊かな味わいと香りをお楽しみいただけます。

  • ※1
    帝国ホテルキッチン開業時に製造していたコンソメスープは冷凍食品。1名様用の缶詰のコンソメスープは1985年から製造を開始しました。

キーワードその2. 「缶詰・レトルト・冷凍」

帝国ホテルのスープ

帝国ホテルのスープは、缶詰、レトルト、冷凍の3つの形態で展開しています。

大きな違いは保存期間で、それぞれ缶詰は製造から3年、レトルトは2年、冷凍は1年。他の違いとして特筆すべきこととしては、冷凍食品は味わいの再現性が高く、缶詰とレトルトは充てん後にさらに加熱するため、素材が柔らかく仕上がるという特徴があります。

人気のコーンスープは、缶詰・レトルト・冷凍のそれぞれの特性を生かしてお作りしています。お召し上がりになるシーンに合わせて、調理しやすいものをご利用ください。缶詰は高級感あふれる見た目からギフトにもぴったり。重量がありますので、オンラインショップを利用して直接お相手の方に送るのがおすすめです。

帝国ホテルの高級感あふれる11種類のお取り寄せスープの魅力を料理長・下川が解説

1. コーンスープ

丁寧に裏ごししたとうもろこしを使用し、帝国ホテル独自の伝統製法でクリーミーに仕上げたコーンスープは、缶詰(商品名:コーンのクリームスープ)、レトルト(商品名:コーンクリームスープ)、冷凍(商品名:クリームコーンスープ)の3タイプで展開している人気商品です。
レトルトタイプには粒よりのコーンを加えており、シャキシャキとした食感をお楽しみいただけます。缶詰と冷凍タイプは、クリーム状にしたとうもろこしのなめらかな口当たりが特徴的。レトルトタイプは冷やしても美味しくお召し上がりいただくことができ、幅広いアレンジにもご使用いただけます。
「たとえば、冷たいコーンスープにフォワグラや鶏レバーの温かいソテーをのせれば、コーンの甘味とレバーのコクが絶妙です」(下川)

2. フレンチオニオンスープ

飴色になるまでじっくりと炒めた玉ねぎの甘味とコクを活かした、とろけるような味わいのオニオンスープは缶タイプ。温めてはもちろん、冷やした状態でもさらりと美味しくお召し上がりいただけます。
シンプルな味わいはスライスしたバゲットとチーズでオニオングラタンスープにアレンジしたり、煮込み料理のベースにもお使いいただけます。

3. オニオンスープのパイ包み焼き

2021年12月の「ガルガンチュワ」移転リニューアルに合わせて誕生した「オニオンスープのパイ包み焼き」は、ロングセラーの「フレンチオニオンスープ」をパイ包みにして焼き上げた、冷凍商品です。
玉ねぎをしっかりとソテーして濃度を上げることで、伝統的なパイ包み焼きを、冷凍商品として販売することに成功しました。冷蔵庫で解凍後に電子レンジで温め、パイにスプーンで穴を開けると、玉ねぎの甘い香りがふわっと広がり食欲を刺激します。まるでレストランにいるかのような味と香りを、手軽にお楽しみいただけるスープです。

4. ポタージュクレシースープ

鮮やかなオレンジ色のクレシー(にんじん)が食卓に彩を添える、まろやかでほっとする味わいの缶詰タイプのポタージュです。新鮮なにんじんをブイヨンでじっくりと煮込んで甘味を引き出し、生クリームを加えて風味豊かに仕上げました。2度にんじんを裏ごしすることで、とろりとしたなめらかな舌触りに仕立てています。

5. ミネストロンスープ

丁寧にソテーしたキャベツ、玉ねぎ、じゃがいも、ベーコンなど8種類の具材とトマトの甘味と旨味を閉じ込めたミネストロン(ミネストローネ)。充てん後にさらに過熱をすることで、ひとつひとつの具材にスープの旨味がしっかりと染み込んでいます。ひと口ごとにさまざまな食感と彩りがお楽しみいただける、飽きのこない味わいです。

6. パンプキンスープ

甘くてほくほくとしたかぼちゃを丁寧に裏ごししてじっくりと煮込み、牛乳と生クリームを加え、クリーミーで風味豊かなパンプキンスープに仕上げました。
まろやかで口当たりがよく、ホッとするような温かみのある味わいは、お子様から大人の方まで幅広く愛される味わいです。お好みでクルトンやみじん切りのパセリを添えると、彩りや食感が加わりより美味しくお召し上がりいただけます。

7. トマトスープ

トマトを中心とした野菜をベースに、シンプルながらも奥行きのある味わいのレトルトタイプのトマトスープです。くせのない味わいですので、冷製でも美味しくお召し上がりいただけるほか、カレー、シチューなど煮込み料理のベースなど様々なアレンジ料理にもご使用いただけます。トマトの旨味と酸味の絶妙なバランスをお楽しみください。

8. 野菜スープ

玉ねぎ、にんじん、セロリを丁寧に裏ごしして素材の味を活かした、味わい深いレトルトタイプのスープです。じっくりとソテーをして引き出した野菜の旨味にクリームのコクを加え、まろやかに仕上げました。温めてはもちろん、冷やしても野菜の自然な風味を味わうことができ、身体にもうれしい一品です。

9. オマール海老のビスク

「オマール海老のビスク」は、2021年12月の「ガルガンチュワ」移転リニューアルに合わせて新登場した冷凍タイプのスープです。
オマールオマール海老をソテーして旨味を存分に引き出し、その濃厚な甘味とトマトの酸味をバランスよく溶け合わせたソース「ジュ・ド・アメリカン」をベースに使用しています。オマール海老の内子を加えることでさらに奥深い旨味を引き立たせ、生クリームと牛乳でマイルドなビスクに仕立てました。小さくカットしたオマール海老の身が食感にアクセントを与える、贅沢な味わいのスープです。

10. ブイヤベース

魚介類から出るエキスを引き出した濃厚な味わいのスープに、丁寧に炒めたポロ葱とトマトの爽やかさを加えた、食べ応えのあるブイヤベースは冷凍タイプ。サフランが香るスープの具材は、金目鯛、ホタテ貝柱、エビ、イカ、パーナ貝など。スープとしてはもちろん、魚料理としてもお楽しみいただくことができ、ガーリックを塗ったバゲットやクスクスなどを添えてお召し上がりいただくのもおすすめです。凍ったまま袋ごと約10分間湯煎してお召し上がりください。

11. コンソメスープ

澄んだ琥珀色の色合いが美しいコンソメスープは缶タイプ。肉と野菜の美味しさと香りがぎゅっと閉じ込められています。丁寧に下処理した牛肉と香味野菜を、時間をかけてじっくり煮込んで旨味を引き出しました。冷やすとジュレ状に固まるので、ハムやソーセージなどに添えたり、前菜に添えるなど幅広くご活用いただけます。シンプルだからこそプロの技が光る、帝国ホテル伝統の味わいをお楽しみいただけるスープです。

帝国ホテルの高級感あふれるお取り寄せスープを使った「簡単アレンジレシピ3例」

帝国ホテルのお取り寄せスープは、料理のベースとしてもお使いいただくことができます。帝国ホテルキッチン料理長下川が、3種の人気スープを利用した簡単なアレンジレシピをご紹介します。

簡単レシピその1. 「コンソメスープの雑炊」

「コンソメスープを使った雑炊は、かつてはルームサービスで提供していた夜食メニューでした。チキンブイヨンや水で2倍に薄めたコンソメスープを鍋で温め、ご飯と鶏胸肉、キノコを入れ、卵でとじれば、滋味深い雑炊のできあがり。おなかに優しく栄養満点のコンソメ雑炊は、体調を崩している方やご年配の方にもおすすめです」(下川)

簡単レシピその2. 「パンプキンスープの白身魚のソース」

「イタリア料理には野菜のソースを使ったレシピがたくさんあり、たとえば白身魚にはかぼちゃや豆類などの野菜のソースを合わせます。帝国ホテルのかぼちゃのスープを使った魚用ソースの作り方をご紹介しましょう。まずフライパンで白身魚(タラ、スズキ、鯛、鮭など)をソテーし、お皿に取り出しておきます。次にフライパンに残った余分な油を捨て、パンプキンスープを加えて少し濃度がつくまで煮詰め、エキストラバージンオリーブオイルと塩で味を調えたら出来上がりです。皮目をパリッとソテーした白身魚に、たっぷりとソースをかけてお召し上がりください。1缶で約2人前のソースを作ることができます。にんじんのスープも同じように魚用のソースとして利用することができます」(下川)

簡単レシピその3. 「トマトスープの鍋」

「トマトスープを使った冬のレシピとしてご紹介したいのは『トマト鍋』です。まずは鍋にトマトスープを注ぎ、白ワインと刻んだ梅干し(酸味が強いもの)を加えます。味見をして足りなければ塩を加え、お好みのきのこやにんじん、水菜、豆腐、白菜などの具材を煮てお楽しみください。最後は鍋に余ったスープを耐熱皿に移してご飯を加え、チーズをかけて電子レンジでとろけさせると美味しいリゾットが出来上がります。トマトスープの分量は小鍋(1人前)につき1袋が目安です」(下川)

伝統の技で丁寧に作り上げられる帝国ホテルの各種スープは、どれも素材の味が活きた本格的な味わい。温めたり冷やしたりしてそのままお楽しみいただくだけでなく、料理のベースとしてもぜひご活用ください。

Profile

  • 下川 明宏 帝国ホテルキッチン 料理長

    1978年帝国ホテル入社。

    1979年より調理部に勤務。イタリア・ローマを代表するホテル「ホテルハスラー」やフランスで1835年に創業した歴史あるホテル「ル・ムーリス」で研鑽を積むとともに、2006年に惜しまれながら閉店した帝国ホテル 東京のイタリア料理レストラン「チチェローネ」やブフェレストラン「インペリアルバイキング サール」などでシェフを歴任。

    レストラン調理課課長、調理部次長を経て、2018年より帝国ホテルキッチン取締役料理長。

    帝国ホテルキッチンとは

    「世界のVIPや内外の美食家のみなさまに供してきた帝国ホテルの伝統の味を、ご家庭で手軽にお召し上がりいただきたい」との思いから、1974年日本冷蔵(現=ニチレイ)と帝国ホテルが帝国ホテルキッチン(旧インペリアル・キッチン)を設立。 帝国ホテルで長年受け継がれる味を高度な加工技術で製品化し、ご家庭にお届けしています。

商品撮影/升谷玲子(studio Bloom Room)
スタイリング/渡辺陽子
編集・文/小松めぐみ

  • 商品内容は取材当時のものです。最新情報はオンラインショップまたはホームページをご確認ください。

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